<< ムーミン谷には「ライラックのし... 今年も、6月は、僕を裏切ること... >>

初夏の風がワインの香りを運んでくる、イタリア酒場の夜だった

b0103470_21275427.jpg

金曜日の夜、久しぶりに昔の友人たちと飲みに出た。
気候もよくなってきたし、さすがに、どこの店も賑わう夜だったみたいだ。
昔みたいに牛タンでも食べようと、仲間の一人が言い、僕らは馴染みの店を訪ねた。

学生時代から訪れている店だから、みんな経年なりの変化をしている。
店主も僕らも平等に年を取っているわけだ。
牛タンを食べながらビールを飲んで、店を出たときは、まだ空は明るかった。

最近、ずいぶんイタリア料理を食べさせる居酒屋が増えたよね、と誰かが言った。
女子ばかりの店が多いよ、と僕は言った。
さっき、そこでチラシをもらったぜ、と誰かが言った。

どうやら、その店も、やはりイタリア料理を食べさせる店らしい。
仲間たちに促されるままに辿りつくと、そこは電車通りに面した、いつもの後藤会館だった。
そういえば、この辺りにも、イタリア風の居酒屋が多い。

ピッツァやらパスタやらチーズやらを食べながら、僕らはワインを飲み、昔のことを語り合った。
酔い始めると、みんな昔と何も変わっていないように思えてくるから不思議だ。
それにしても、最近のイタリア酒場というのは安くて美味しい。

いい加減に酔っ払って店を出たとき、まだ、早いなあと誰かが言った。
仲間の一人が、電車通りに面した店を見つけると、店の前に出ているテーブル席がいいと言い始めた。
良い気候になって、店頭にテーブル席を用意する店が増えていた。

どうせ店内は女の子たちでいっぱいだったから、僕らはオープンテラスで再びワインを飲み始めた。
それにしても、こういうイタリア風の酒場というのが、本当に増えたねえと、僕は言った。
安いし、美味しいし、気軽に飲むことができるし、店の雰囲気もオシャレだ。

気が付くと、終電の時間はとっくに過ぎていて、僕らは真夜中の路上の酔っ払いになっていた。
どうやら、店仕舞いが始まっているらしい。
僕らは、ようやく最後の乾杯を交わして、店を出た。

これから夏に向けて、イタリア風の酒場は、ますます賑やかな季節になるだろう。
また、飲もうぜと、誰かが言い、そうだねと、僕は言った。
初夏の風が、ワインの香りを運んでくる、イタリア酒場の夜だった。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-06-01 21:50 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)
<< ムーミン谷には「ライラックのし... 今年も、6月は、僕を裏切ること... >>