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北海道開拓時代のエピソードと「羊をめぐる冒険」

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道東の街を旅しながら考えていたのは、どんな小さな集落にも、そこで生きる人々にとっては深くて重い歴史があるということだ。
一般に、歴史というと、政治や行政などの立場から俯瞰したものが中心になってしまいがちだけれど、そうした大きな歴史というのは、必ず、民衆の立場で作られた小さな歴史に支えられているものである。

その小さな歴史は郷土史と呼ばれて、地域の人々の汗や息遣いまでを記録しようと心がけているものが多い。
特に、北海道の場合は、明治初期の開拓時代における移住者たちの筆舌に尽くしがたい労苦が、各地域に埋もれており、広くは知られていないエピソードも多い。

村上春樹の「羊をめぐる冒険」では、北海道の架空の街である「十二滝町」を登場させて、その町の開拓時代の成り立ちを、興味深いエピソードとして紹介している。
これは、村上春樹が北海道を取材旅行中にヒントを得て、小説化したものではないかと考えられるが、こうした魅力的なエピソードは、決して小説の中だけではなく、実際の郷土の歴史の中に、たくさん眠っているはずだ。

地方の街を訪れると、そうした地域のエピソードをひとつひとつ掘り起こしたい衝動にかられるが、広い北海道でそんなことをしていたら、体がいくつあっても足りない。
それにしても、この季節に地方都市を訪ねると、必ずといっていいくらいに「羊をめぐる冒険」を思い出す。
今にも雪が降り出しそうな季節の北海道の重苦しい気持ちを、あの小説は、本当に見事に描いていると思う。

「十二滝町」のモデルとなった街がどこなのか。
つい、最近も地元新聞で話題になっていたなあ。


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by kels | 2012-10-31 23:00 | 文学 | Comments(2)
Commented by B-plum at 2012-11-04 13:13
こんにちは^^
わたしは士別だとずっと思ってました
顔が黒い羊をこの目で見た昔、えらく感動したのを覚えています
Commented by kels at 2012-11-04 21:27
B-plumさん、こんにちは。
「羊」の舞台としては、美深町の仁宇布が、従前から手を挙げているみたいですね。
羊の街、士別にも、何か近いものを感じます☆
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