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「ノルウェイの森」と「500マイル」

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でも、よく考えてみると、1987年に発行されて超が付くくらいの大ベストセラーとなった「ノルウェイの森」の中で、古いフォークソングについての記述が出ているわけだから、そういう1960年代の音楽に対する素地みたいなものは、80年代世代の人たちの多くが身に付けていたと言うことができるような気がする。
それとも、みんな「ノルウェイの森」は読んでも、古いフォークソングは聴いてみようと思わなかったのかな。

考えてみると、1980年代後半の頃、フォークソングというジャンルは、決してトレンドな音楽ではなくて、どちらかというと、そういうアコースティックな音楽に対するネガティブな評価ばかりが先行していたような気がする。
あの尾崎豊にしてみても、一部ロックファンの間では「なんだ、ただのフォークじゃねえか!」みたいな感想も少なくなかったくらいだ。

そういう時代的な背景もあって、古いフォークソングに対する若い世代の評価というのは、あの時代、意外と空白だったのではないだろうか。
「好きな音楽はフォークソングです」なんて言いにくい空気があった。
忌野清志郎が「日本の人」(HIS)で「500マイル」をカバーしたのが、1990年のこと。
この作品で、古いフォークソングに対する若い世代の認識が変わった部分も、あったのではないだろうか。

僕が「ノルウェイの森」を読んだのは、ずっと遅くて、1990年代に入ってからのこと。
1991年に文庫化されているから、その直後くらいのことだったかもしれない。
それまでにも、何度か挑戦はしてみたんだけれど、あまりにもノスタルジアに満ち溢れていて、いつも前半部分で放り出してしまっていた。
ベストセラー作品だっていうこともあって、余計に読みにくい周辺環境が整っていたんだよなあ(笑)

小説の中で、主人公の「僕」が「緑」と二人で、古いフォークソングを歌うシーンは、強く印象に残った。
(実際に歌っているのは、緑だけだが)
時代的なリアリティは分からないから伝わってこないけれど、1960年代末期を物語る伝説の一つとしては、とてもロマンチックだったし、青春のエピソードとして非常に望ましいものだと思えたからだ。

たまには、「500マイル」でも歌ってみるか。


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by kels | 2012-09-17 22:41 | 文学 | Comments(2)
Commented by jh8fht at 2012-09-19 03:58
ピーター・ポール&マリーは高校の頃、市民会館で公演を見ました。
古ーい古ーい話です・・・自分は「パフ」が一番好きです。
Commented by kels at 2012-09-19 22:11
jh8fhtさん、こんにちは。
おー、リアルタイムな方のお話というのは、やっぱりリアルでいいですねー(笑)
市民会館にも来たんですね~☆
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