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2杯目のクリームソーダ

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日曜日の午後、僕は彼女とイノダ・コーヒーのカウンター席に座っていた。
本当は3人で待ち合わせをしていたのだけれど、もう一人の女の子は、仕事の都合で少し遅くなるらしい、ということだった。

メニューを見て、僕はクリームソーダを、彼女はクリームあんみつを注文した。
イノダコーヒーなのに、2人ともコーヒーじゃないねと、彼女は笑った。

運ばれてきたクリームソーダを、僕はゆっくりと丁寧に食べた。
何年振りかで食べるクリームソーダは、甘くて酸っぱい味がした。
これが、昭和の味というものだっただろうか。

僕がクリームソーダをきれいに食べ終えたところに、仕事を終えて駆けつけた彼女が到着した。
クリームソーダ、美味しかったよと言うと、彼女は、私も同じものと言った。
僕は、彼女のクリームソーダと一緒に、口直しのためのコーヒーを注文した。
いくら美味しかったと言っても、やはり、クリームソーダは甘い。
苦いコーヒーで、口の中を満たしたかった。

やがて、スタッフの女の子が、トレーの上に、クリームソーダとコーヒーを乗せて、僕らのカウンター席までやってきた。
そして、「お待たせしました」と言いながら、とても自然に、クリームソーダのグラスを僕の目の前に置こうとした。

「あ、クリームソーダはそっちの彼女だから」
僕が言うと、彼女は慌てて「失礼しました」と言いながら、そのグラスをトレーの上に戻した。
「すいません、クリームソーダのお代わりかと思って」
彼女の台詞で、僕らは3人は思わず大きな声で笑った。
そんなに、クリームソーダが好きそうな男に見えたってことか(笑)

「すいません。お代わりしていただけるくらいに美味しかったのかと、うれしくなったものですから」
真赤になって、彼女は言った。
「次回に挑戦するよ」と、僕は言った。

2杯目のクリームソーダは、次回のイノダ・コーヒーまで取っておこう。


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by kels | 2012-09-10 19:47 | カフェ・喫茶店 | Comments(2)
Commented by きむ@きあす at 2012-09-14 12:42 x
何だかとても素敵な会話ですね。
スタッフの女性の真っ赤になった顔が目に浮かぶようです。^^
Commented by kels at 2012-09-15 22:18
きむ@きあすさん、こんにちは。
僕も、心温まる経験だったと思っています(笑)
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