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羊をめぐる冒険

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僕は29歳で、そしてあと6か月で僕の20代は幕を閉じようとしていた。
何もない、まるで何もない十年間だ。
僕の手に入れたものの全ては無価値で、僕の成し遂げたものの全ては無意味だった。
僕がそこから得たものは退屈さだけだった。

最初に何があったのか、今ではもう忘れてしまった。
しかしそこにはたしか何かがあったのだ。
僕の心を揺らせ、僕の心を通して他人の心を揺らせる何かがあったのだ。
結局のところ、全ては失われてしまった。
失われるべくして失われたのだ。
それ以外に、全てを手放す以外に、ぼくにどんなやりようがあっただろう。

少なくとも僕は生き残った。
良いインディアンが死んだインディアンだけだとしても、僕はやはり生き延びねばならなかったのだ。
何のために?
伝説を石の壁に向かって語り伝えるために?
まさか。

「羊をめぐる冒険」村上春樹(1982年)


◆CANON EOS 7S × CANON EF 50mm F1.8 × NEOPAN 100 ACROS(自家現像)


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by kels | 2012-07-17 22:12 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)
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