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大通公園散策「大通公園西5丁目」

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大通公園西5丁目は、大きな芝生に挟まれるようにして、中央に天皇陛下の行幸を記念して建てられた「聖恩碑」があります。
他には何もない空間だけに、「聖恩碑」の重さが伝わってくる造りとなっているかのようです。

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西5丁目の中央にある「聖恩碑」です。
碑の周りには池があり、ライラックまつりに合わせて、錦鯉が放流されています。

昭和11(1936)年、札幌に天候陛下が行幸され、陸軍特別大演習が行われました。
聖恩碑は、この行幸を記念し、また、明治・大正・昭和の三代にわたる天皇陛下の御恩に感謝して、昭和14(1939)年に建てられました。

碑の正面(東向)には、「聖恩無彊(せいおんむきょう)」と刻まれています。
「聖恩」とは「天皇の恩」、「無彊」とは「無限」のことで、「天皇のお恵みは、国境や人権を超えて、限りなく及んでいく」ということを意味しています。

題字は、大演習にお供した閑院宮載仁親王(かんいんのみやことひとしんのう)の書によるものです。
碑の高さは、約16.3mあります。

この碑は、昭和12(1937)年の市営水道の通水開始も記念しています。

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「聖恩碑の面」です。

碑には舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」の面が彫刻されています。
舞楽とは、中国や朝鮮から日本に伝わり、奈良時代に完成した音楽と舞で、宮廷・寺社などで演じられました。

蘭陵王は、中国の北斉(ほくせい)という国にいた武将で、とても美しく優しい顔をしていたために、部下がなかなか従いませんでした。
そこで、戦場では恐ろしい面をつけて部下を指揮し、戦に勝利しました。
この伝説をもとに蘭陵王の舞楽が生まれ、戦勝の祝いに演じられました。

後に、面が竜をかたどっていることから雨乞いに舞われるようになりました。
聖恩碑の正面(東向)にあるのは首領、北と南向きにあるのは家来の面です。



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by kels | 2012-05-01 19:32 | 建築・景観 | Comments(2)
Commented by artigana-g at 2012-05-01 22:17
こんばんは.いつも懐かしい風景をありがとうございます.
私は小学校の時にここで写生会があり,先生から筆を洗う水はこの聖恩碑の池から汲むようにと言われ,その筆を洗う容器を池の中に沈ませてしまったことがあります(汗).
ライラックまつりには錦鯉が泳いでいるんですネ!びっくりです.
Commented by kels at 2012-05-03 20:21
artigana-gさん、こんにちは。
大通公園での写生会なんて、良いですね~。
沈んだ容器を無事に取り戻せたのか、心配です(笑)
錦鯉は、向かい側の農林中央金庫の職員の人たちが管理しているのだと聞いたことがあります☆
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