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村上春樹「羊をめぐる冒険」

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大好きな村上春樹作品「羊をめぐる冒険」の中には、重要な舞台として札幌の街が登場しています。
最初にこの小説を読んだときには、なにも感じなかったのですが、今にして思うと、舞台が札幌というところに、非常に強い関心を覚えてしまいます。

上下巻のうち、札幌が舞台となっているのは、下巻の前半部分です。

我々は歩き疲れると目についたレストランに入り、生ビールを二杯ずつ飲み、じゃが芋と鮭の料理を食べた。
でたらめにとびこんだわりには料理はなかなかのものだった。
ビールは実に美味しかったし、ホワイト・ソースはさっぱりとしてしかもこくがあった。

いるかホテルは我々の入った映画館から西にむけて通りを三本進み、南に一本下がったところにあった。
ホテルは小さく、無個性だった。
これほど個性がないホテルもまたとあるまいと思えるくらい無個性なホテルだった。

やれやれ、と僕は声に出して言った。
それからもう一度無駄であることが認識された作業にとりかかり、五時の鐘を聞くと公園のベンチに座って鳩と一緒に玉蜀黍をかじった。

札幌の街は広く、うんざりするほど直線的だった。
僕はそれまで直線だけで構成された街を歩きまわることがどれほど人を摩耗させていくか知らなかったのだ。
僕は確実に摩耗していった。

この小説を読んだあとは、なんだか無性に札幌の街へ旅に出かけたくなってしまうんですよね~。
札幌在住ですが、一応(笑)
直線によって構成されている札幌の街並みの特徴が、端的に表現されている部分なんかは、特に好きですね。

この時代の村上春樹をもっと読みたかった!
発表されている作品は、全作品を読了済みです、一応。
未発表作品とかないかな(笑)


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by kels | 2012-02-21 23:26 | 文学 | Comments(4)
Commented by カズフォン at 2012-02-22 22:07 x
この作品は刊行当時読んで札幌が舞台となったことも憶えています。
また改めて読み直してみたいと思いました。
Commented by KEISUI at 2012-02-23 12:21 x
いつも拝見させていただいてます。
「羊をめぐる冒険」ですが、昔東京で働いていたころ
読みました。札幌、北海道に無性に帰りたくなった記憶
があります。
後半の十二滝町、どのあたりがモデルなんだろう?とか
いろいろ想像して楽しんだものです。
私は芦別出身なんで、「羊」と連想するのは
東滝川に昔あった農業試験場なんです。(汗

では
Commented by kels at 2012-02-23 22:10
カズフォンさん、こんにちは。
自分の街が小説の中に登場するというのは、なんだか不思議なものですよね。
いくつになっても、おもしろい小説だと思います☆
Commented by kels at 2012-02-23 22:16
KEISUIさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
本日の記事にも書いたのですが、「羊博士」のモデルは滝川畜産試験場の研究者だったかも?とのことなので、案外イメージどおりかもしれませんね。
地元が舞台だと、いろいろと想像が逞しくなってしまいます(笑)
これからもよろしくお願いいたします☆
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