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原田康子「北国抄」

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釧路出身の小説家である原田康子さんによるエッセイ集「北国抄」です。
代表作「挽歌」によって、既に人気作家となった後のもので、釧路から札幌に出てきたばかりの頃に書かれているものが多いみたいです。
時代にして1960年代前半で、いろいろな雑誌などに掲載されたものを収録しています。

札幌の雪は釧路の雪のようにたけだけしくなかった。
ひらりひらりと、あるいはこんこんと、静かにやさしく降りつもった。
だが、雪はなかなかやまない。
朝、起きると雪、日中も雪、夜ふけても雪で、雪のない町から来た私にとっては、札幌はまさしく雪の降る街だった。

「雪の降る街」(1964年)


今からほぼ半世紀前という時代を考えると、当時の札幌は、現在の札幌とは全然別の街だったことでしょう。
自分の知らない札幌の街が、情景豊かに描かれているところに、ものすごい憧れを感じてしまいます。

もともと、僕は1950年代から1960年代にかけての北海道風景が大好きで、どこか自分の知らない遠い国を旅するような気持ちで、当時の北海道を空想することがあります。
この本は、そんな僕を時間旅行へと連れ出してくれる、なかなか魅力的な一冊なのです。


原田康子「北国抄」(1976年)角川文庫・220円






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by kels | 2011-12-30 19:48 | 文学 | Comments(0)
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