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「高級茶房ひので」の朝カフェ

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地下鉄駅に直結しているという最高の立地を持つ「高級茶房ひので」は、そんな立地が反映されなのか、オヤジ率が高い。
古くからの歴史ある喫茶店ということもあってか、客層の年齢層も高い。
そんな客層を反映してか、煙草はもちろんオーケーなので、いくら分煙しているとはいえ、店内の空気は淀んでいる(ような気がする)。
当然、若い女子の入るようなカフェではないのだが、それでもたまに若い女の子を見かけることもある。

その朝もそうだった。
土曜日の朝8時過ぎに、その女の子は一人で店に入って来て、疲れた顔で席に付いた。
モーニング以外の注文をしたみたいで、ウェイトレスの女の子が厨房の男性に、そのメニューが可能なのかどうかを確認している。
男はちょっと嫌な顔をしたが、20分くらいかかるって言っておいてよ、みたいなことをウェイトレスに告げた。

客の女の子は、店のオシボリで何度も何度も唇を拭っている。
高校生くらいだろうか。
派手な格好をしているけれども、年齢はかなり若いように見えた。

どこでどんな夜を過ごして、今日の朝を迎えたのだろうと、僕はちょっと想像してみる。
店の中は、一人でやってきてモーニングのサンドイッチをモソモソと食べてるオヤジたちでいっぱいだ。
誰もがテレビのニュース番組やスポーツ新聞に気を取られていて、一人でやってきている女の子のことなんかに、気を留めたりもしない。
煙草の煙で淀んだ空気が、一層重苦しいものであるかのような、そんな錯覚にとらわれる。

やがて、たまごのサンドイッチを食べ、コーヒーを飲み終えて、僕は店を出た。
レジで会計を済ませているときに、ちょうど彼女の注文した料理ができあがって運ばれてきたようだった。

店を出て、外の空気を吸った途端に、僕は少しさっぱりとした気持ちになった。
そして、これから彼女は、どこでどんな土曜日を過ごしていくのだろうと、ちょっと思った。


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by kels | 2011-11-11 20:00 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)
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