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時間の止まった街

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仕事で地方の街を訪ねることが多い。
地方都市といっても、多くの街は都会のミニチュアみたいな街であり、JR駅を中心として商店街が広がっている、どこも同じような街だ。

地方の中心都市からさらに郡部へと入っていくと、風景はたちまち変わる。
北海道の郡部の街には、まだまだ昭和時代の面影をそのままに残しているような、時間の止まったままの街が多い。
商店の建物(商店街でさえない)やお店の看板やバス停の時刻表や道路の案内標識に至るまで、時間は明らかに止まっている。

そんな光景をバスの窓からぼんやりと眺めていると、すぐにでもカメラを持って歩き出したいと思うのだけれど、そんなとき、大抵の場合、僕は時間に縛られた人形みたいなもので、自由に歩き始めることなど夢のまた夢だ。

通り過ぎていく街の風景をひとつひとつ心に留めて、いつかの休日にはここへ戻って来ようと思う。
無数の街を通り過ぎながら、そんなことをいつも考えているのだけれど、再びその場所へ戻る可能性は限りなく低い。
出会いは一瞬のものであり、風景から与えられる感動もまた一瞬のものだからだ。

雨に濡れた窓の向こう側に見える街の風景は、次から次へと移り変わっていった。


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by kels | 2011-07-09 06:00 | 随想・日記 | Comments(0)
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