市電が走るすすきの大通、国道36号線沿い、ちょうど電停「資生館小学校前」のあたりにその店はある。 古いドアはいつも閉ざされているけれど、太陽が沈んだ頃、店の明かりが灯り古いドアが開かれる。 外の看板には「パイとケーキの店」とある。 店の前を通る人たちの関心を引かずにはいられない、謎の店だ。 店内に入ると、古臭くはあるけれど、至って普通の喫茶店だ。 普通の喫茶店と言うのは正しくないかもしれない。 1970年代の空気がそのまま残されている、そんなノスタルジックな喫茶店だ。 1階が満席の場合には、半地下にもテーブルがある。 ただし、半地下の部屋は防空壕みたいに閉じ込められた感が強いから、閉所恐怖症の人には向かないだろう。 狭い空間の中で声が響くから、大切な話をする場合は1階のテーブル席の方がいい。 メニューの中心は個性的なパフェ。 チョコレートパフェを頼むと、ココアパウダーに覆われたアイスクリームが出てくる。 混ぜ合わせると、チョコレートパフェになるという仕掛けらしい。 その夜は歩き疲れていたので、「瞬間アイスコーヒー」をオーダー。 マスターが一人で切り盛りしているので、注文してから商品が出てくるまでにはそれなりの時間を要する。 本を読んだり、おしゃべりをしたり、待つ時間を楽しむ余裕が必要だ。 店内は圧倒的に少人数向き。 1人あるいは2人で、自分たちだけの空間を作り上げるくらいで、ちょうど良い。 以前、アニメソングのライブ感想で盛り上がる男子グループ(しかも7人くらいいた)と一緒になったときは、本人たちよりも周囲の客の方が戸惑っていたが。 店の雰囲気は、やはり大切にしたいものである。 「瞬間アイスコーヒー」は、実にさっぱりとした味わいで、乾いた喉の奥に流し込むと清々しいくらいに気持ち良い。 かつての学生街の喫茶店的雰囲気と相まって、実に贅沢な時間を過ごすことができた。 店の名前は「ぴーぷる・ぴーぷ」。 ドアを開けてしまえば、店内はたくさんのお客で賑わうノスタルジックな喫茶店である。 にほんブログ村 ↑↑↑↑↑ 「にほんブログ村」に参加をしてみました。 1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels
| 2011-07-04 21:55
| カフェ・喫茶店
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