<< カセットテープ 札幌2011年7月のイベントを... >>

奇妙な夢

b0103470_23254388.jpg

おそろしく奇妙な夢を見た。
夢の始まりは、眠りに陥る瞬間に聞こえた女の悲鳴だった。

「ぎゃっ」という低くかすれた、けれども耳元で聞こえたかと思うほどに鮮やかな悲鳴で、一瞬目が覚めた。
しばらくの間、それが夢みたいなものだったということに気づかないほど、鮮明で鮮やかな悲鳴だった。
嫌な予感を引きずったまま、再び僕は目を閉じ、深い眠りに落ちた。

世界は荒廃していた。
誰もがあきらめの境地で日々を生き続けている。

妻が言った。
もうすぐこの街にも原子爆弾が落とされ、何もかもが終わるのだ、と。
人々は何も手立てがなく、ただ決められた事実を淡々と受け入れているかのようだった。
不思議なことに、原子爆弾投下の時間はきちんと分かっていて、それが終末を予告しているのだという。

やがて、予告された原爆投下時間が近づき、僕は妻と手を握り合って部屋の中で横たわっていた。
どこかへ逃げようとも隠れようとも言わなかった。
ただ、迫り来る事実だけを静かに受け入れようとしていたのだ。

見たことのないくらいに眩しい光が街を包み込んだかと思うと、凄まじい爆音が響き渡り、爆風が僕らを吹き飛ばした。
衣服が次々に焼けていくのを見ながら、僕は妻の手だけは離すまいと思っていた。
もっとも激しい爆風はたちまち僕らを引き離して、僕の身体はあっという間に焼け焦げた肉の塊と化していた。

何もかもが終わって、僕の「精神」がやけに清々しい気持ちで、すべてが失われた街を見下ろしているところで、僕は目を覚ました。
いやらしい汗が全身をびっしょりと濡らして、太陽はまだ昇っていなかった。

寝る直前に聴いた女の悲鳴を思い出しながら、僕はぐったりと疲れた身体をベッドの上に放り出していた。


にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2011-06-27 23:29 | 日記 | Comments(4)
Commented by nakky85 at 2011-06-27 23:25
う~ん・・素晴らしい夢ですね・・・
Commented by kels at 2011-06-28 00:04
nakky85さん、こんにちは。
たまーに見るんですよね、こういう夢。
Commented by ぐりぞう at 2011-06-29 14:17 x
こんにちは。はじめまして。ぐりぞうと申します。

にほんブログ村のブログをさ迷っていたのですが、こちらのブログに目がとまって滞在してしまいました。

震災後の原発が頭にあるからでしょうかね。
どよっと疲れてる日や、暑くて寝苦しい夜なんかにわたしも、え!?って言うような夢をみることがあります☆でも、朝空を見上げて青空をみると現実に帰るんですよね。わたしは。
Commented by kels at 2011-06-29 23:21
ぐりぞうさん、こんにちは&はじめまして&コメントありがとうございます。
「目覚めると青空」って癒されますよね。
今日も頑張ろうと思えます☆
<< カセットテープ 札幌2011年7月のイベントを... >>