<< TOMATO試写 真冬日 >>

別れの朝

b0103470_8373371.jpg

早朝のススキノを歩いていたら、交差点で小さな花束を抱えた男性に出会った。
若い彼の隣には、先輩と思しき男性が並んでいて、盛んに別れを惜しむような言葉を交わしている。
どこかで一晩中飲み明かした後なのだろうか。
あるいは、深夜のアルバイトが終わって、その帰り道なのかもしれない。

信号が青になっても、2人はなかなか歩きだそうとしなかった。
何度も握手をして、肩を叩き、しきりに励ましの言葉をかけている。
花束を持った男性は、ただ黙って何度も何度もうなずき、やがて、青信号が点滅し始めたときに、ようやく2人は別れた。

花束を持った男性が交差点を渡り終えると、彼は再び振り向いて、道路の向こう側にいる男性に頭を下げた。
見送っている男性は、大げさに手を振り、いつまでも頭を下げ続けている男の子に、早く行けというようなしぐさをした。
最後に、一回だけ右腕で目のあたりを拭ってから、男の子は歩き始めた。

先輩らしき男性は、彼が立ち去っていく姿を、じっと見送っているようだった。

気が付けば3月、別れの季節がすぐそこまで来ているのだと思った。

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑↑
「スナップ写真ランキング」への参加を始めました。1日1回、クリックをお願いします☆
by kels | 2011-02-27 08:47 | 随想・日記 | Comments(0)
<< TOMATO試写 真冬日 >>