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カフェ

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情報誌を見てやって来たという若い女性たちで溢れかえる店内を見て、とある人気カフェの店主が、こんなことを呟いたという。
「サラリーマン、来ねえかなあ」
なにしろ、若い女性に人気のオシャレなカフェだ。
サラリーマンが昼休みにちょっとやって来て、ランチタイムというわけにもいかない。
店は、いつでも若い女性で賑わっていた。
「オーエル、来ねえかなあ」

店主は、オフィス街に近いカフェとしての役割を、きちんと理解していたのだろう。
ブームでやって来る女の子たちよりも、日常生活の中でカフェを利用してくれるビジネスマンやビジネスウーマンたちこそが、街の喫茶店にとって大切な存在なのだということを。
もとより、店主は一過性のブームのカフェとして、自分の店を終わらせるつもりはなかったに違いない。

ブームが去れば、若い女の子たちも去っていく。
流されやすいものよりも、本当のカフェとして確かなものが、店主にとっては必要だったのだ。
賑わう店を見て呟いたというその言葉に、僕は店主が自分の店に賭ける思いを垣間見たような気がした。

今も人気のオシャレなカフェで、店主はきっと呟き続けているだろう。
「サラリーマン、来ねえかなあ」

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by kels | 2010-12-06 21:21 | カフェ・喫茶店 | Comments(0)
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