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引退

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別れの季節といえば春だが、野球選手にとっての別れの季節はシーズン終盤の秋ということになる。
最盛期を過ぎ、最後の1年の大半を2軍で過ごした選手にとって、最後の試合とはどんなものなのだろうか。
自分のための引退試合が用意されているというだけで、おそらくは選手冥利に尽きるものなのだろう。
阪神・矢野選手も、おそらくそんな気持ちだったに違いない。

2点リードして迎えた最終回、ポジションに着く城島に対する不満と、矢野の登場を待ちわびる期待とが、球場内には充満していた。
そして、矢野の入場テーマに乗ってマウンドに上がる藤川球児。
2アウトさえ取れば、矢野がマスクを被り、球児のラストボールを受けるはずだった。
しかし、投球前から感極まっている球児には、いつものようにストライクが取れない。
二つの四球の後の、逆転スリーランホームラン。
まさしく、野球は筋書きのないドラマだと、鳥肌の立つ思いを感じた。

理想の形で野球人生の幕引きを飾ることのできなかった矢野の最後は、プロ野球選手だけが持つ悲哀を漂わせていた。


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by kels | 2010-10-01 20:30 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)
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