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夕焼け

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写真に撮りにくいものと言えば、夕焼けである。
映画や写真集などでは、空一面が真っ赤に染まる夕焼けが頻繁に登場するけれど、札幌の街に関して言うと、美しい夕焼けに遭遇する確率はかなり低い。
「あの日の夕焼けはすごかった」と話題になるくらいだから、いかに普段の夕焼けが少ないかが分かる。

毎日の夕方、札幌で見ることのできるのは夕焼けではなく夕日である。
手稲山から藻岩山にかけての山並みの向こう側に沈んでいく夕日は、それはそれで美しいものだが、赤いのはせいぜい太陽くらいで、周りの空を赤く染めるほどの夕焼けはあまり見られない。
たまに、山の周りが真っ赤に染まることがあり、こうした空を一般的に夕焼けと呼んでいる。

子どもの頃の記憶では、空一面が真っ赤に染まる夕焼けが珍しくなかったような気もする。
山峡の田舎町で暮らしていたという、地理的な条件もあったのだろう。
特に、秋の夕暮れ、燃えるように真っ赤に染まった夕焼け空の中を、恐ろしいほどに無数の赤とんぼが飛んでいた情景は、少年時代の記憶のひとつとしては鮮明なものだ。
あのような夕焼け空を、僕らは毎日でも眺めていたというのは、やはり記憶の美化というものなのだろうけれど、夕焼けらしい夕焼けが見えないことが、札幌の物足りなさという気持ちは、秋になるたび、毎年のように思い起こすのである。


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by kels | 2010-09-27 19:59 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(2)
Commented by イシダコウ at 2010-09-28 01:08 x
札幌の空、スケールの大きな夕焼けが見られると思ってたんですが、意外とそういうものなんでしょうか? 僕は海の近くに住んでいるからか、毎年今頃は、ダイナミックな茜空に出会えます。それはさておき、空が高くなりましたね
Commented by kels at 2010-09-28 22:11
イシダコウさん、こんにちは。
札幌の夕日は山陰に沈んでいくので、夕焼けが見えにくいのだと思います。
海の近くの茜空、いいですね~。
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