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花火

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夏休みの思い出といえば、やはり花火を忘れることはできない。
どこの街でも、一夏に一度くらいの花火大会が開催されているみたいで、田舎の炭鉱町だった我が故郷でも、夏には空知川での花火大会に人々が集ったものだ。
花火のひとつひとつにスポンサーの名前が読み上げられ、景気の良い花火を打ち上げる企業などは、翌年も楽しみにされた。
打ち上げ花火などは、山の上からも遠景で楽しむことができたけれど、「ナイアガラの滝」などは川畔でなければ鑑賞できないため、なんだかんだ言っても、人は川へと集まってきたのだろう。

暗く暑く大群衆と花火待つ 西東三鬼

1年に1度の花火大会よりも楽しみだったのは、やはり家族や町内会で楽しむことのできる手持ちの花火である。
昼間のうちに母親が買ってきてくれた花火セットは、バケツやマッチと一緒にきちんと玄関で準備が整っている。
近所の友人たちに声をかけて、夕食後に家の前や近くの小さな公園などに集まって、思い思いに火花を散らせた。
最初の1本に火が付くと、次からは火花を散らせている花火から「もらい火」をして、火種を絶やさないようにしたものである。

子がねむる重さ花火の夜がつゞく 橋本多佳子


そして、数ある花火の思い出の中でも、特に印象に残るのが、夏の終わりの花火ではないだろうか。
夏休みも終わりに近づき、そろそろ秋の風が吹き初め、夕闇にはコオロギがチロチロと鳴いている。
残りの花火に火を付けると勢いよく火花を散らせて、それは確かに夏の花火と何も変わらないはずなのだけれど、夏の終わりの花火はどこかはかなく切ない気がした。
最後の最後となった線香花火が終わってしまうのを、誰もが寂しい気持ちで見ていたような気がする。

ねむりても旅の花火の胸にひらく 大野林火



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by kels | 2010-08-03 21:47 | 日記 | Comments(0)
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