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お金と幸せ

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テレビを付けると、矢沢永吉が糸井重里と対談をしていた。
どうやら、「お金と幸せ」についてのトークらしい。
矢沢は相変わらず「格差社会」肯定派らしく、芯の通った発言を繰り返し、見ていて気持ち良い。
なにしろ「成り上がり」という本があるくらい、自力で這い上がってきたくらいの男だから、その発言の重みにはリアリティがある。
「這い上がる」という言葉さえも忘れられるようになって、日本では長い時間が経った。

かつて、誰もが「這い上がる」ことを夢見ていた時代がある。
いつかはこの生活から抜け出して、リッチになってやるんだという単純な夢。
誰もがその夢の中で生きて、そうして日本という国そのものが這い上がってきた。

今、日本は「這い上がる」ことを捨てた。
森永卓郎の「年収300万円時代」シリーズに代表されるように、今のこの国は現状の中で楽しく生きることに価値観を見出そうとしている。
三浦展の「下流社会」の言葉を借りるとするなら、年収300万円で充分に生活できるという環境が、「這い上がる」という気持ち、かつては「ハングリー精神」と呼ばれた生きる力を、この国から奪い去ってしまったということなのかもしれない。

矢沢は、そうした日本の現状を「フェードアウト」と呼んだ。
現状で満足していたら、フェイドアウトしていくばかりなんだと。
もっと上に行きたいと思う気持ちこそが、今の日本から失われているものなのかもしれない。


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by kels | 2010-08-01 22:12 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)
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