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正義感

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僕の故郷は、小さな炭鉱町にある。
赤字再建団体になった夕張みたいに、いつかはどん底まで落ちてしまうかもしれない、僕の故郷。
思い出したように、僕は故郷の街を時々訪れるけれど、札幌を引き払って、故郷の街に戻ったりはしない。

故郷の街にとって、僕は街を見捨てた人間だ。
潰れかけた街に残って、街をどうにかしようと頑張っている仲間達に会うたびに、僕はそう思う。
都合の良い時にだけ現れて、「頑張れよ」なんて声をかけられても、街にとってはありがた迷惑というやつだ。

結局、街を助けようと思ったら、人を助けようと思ったら、僕らは相当のものを失う覚悟で行かなければならないらしい。
自分だけは安全な場所を確保している都会の人間に、「さあ、皆さん、一緒に頑張りましょう!」と声をかけられる者たちが、どれだけ傷ついているか。
自己満足に酔った連中には、そんなことにさえ気づきはしない。
街の人たちの呆れ果てた嘲笑に気が付きもしない。

そして、そんなことがこの日本中いろいろなところに巻き起こっていて、安っぽい正義感が今日も各地で満ち溢れているんだ。

LOMO Fisheye2 / Solaris400ISO / Solaris


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by kels | 2010-06-27 21:06 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(2)
Commented by 司法浪人医師 at 2010-06-27 21:50 x
札幌の実家を離れ、東京へ来てから、そろそろ30年になる私。

私が札幌を思うときにも同様のほろ苦さはあるのでしょう。

だからこそ、頑張れkelsさん。
Commented by kels at 2010-06-28 22:03
司法浪人医師さん、こんにちは。
故郷は遠きにありて思うもの、という言葉もありますからね(笑)
離れているからこそ感じるものもあるのだと思います☆
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